【遺品整理で100万円かかる?】業界人が語る真実と裏側

 

最終更新日:2022年01月18日

 

遺品整理に100万円かかるのが妥当なのか、何でそんなにかかるのか知りたい。不安なのでいろいろと調べて確かめたい方へ

 

●100万円越えの料金が適切なのか分からない

 

●料金の相場や見方を知りたい

 

●悪徳業者の見分け方や良い業者の選び方も知りたい

 

●料金を安くする方法を知りたい

 

こんな事に興味をお持ちですか?

 

ここでは下記の内容を当社の実例と経験もまじえて丁寧に解説します。

 

 

 

このお役立ち情報を書いている私は遺品整理業界の経験約12年。

 

一応遺品整理会社の経営者です。経験談と実績に基づき執筆していますので、少しはお役に立てる情報が書けるかと思います。

 




遺品整理で100万円かかるケース

 

結論から言えば、遺品整理で100万円かかる適切なケースは普通にあります。

 

あまり世間一般に知られていない業種でもありますので、初めて依頼する方はその料金を見て驚く方も多いでしょう。

 

業界の中では数こそ多くはありませんが、ごく普通に100万円越えの遺品整理は存在しています。

 

ごみ屋敷の状態、特殊清掃が必要、とにかく量が多いなど理由は様々ですが、どんな時に100万円越えの遺品整理になってしまうのか、以下で深掘りして解説していきたいと思います。



間取りが大きく物が多い

 

間取りが大きくとにかく遺品の量が多量で多い時には100万円越えの遺品整理になる場合があります。

 

ネットでよく見る2トン車1台いくら、とありますが、業者視点で砕いて言えば全国平均で実際の料金は1立法メートル約¥12,000〜15,000前後です。

 

 

要するに、一般的な2トン車1台(8立法)で¥90,000〜¥120,000程度なので、8台〜10台を超えて必要とする遺品整理の場合100万円越えの遺品整理となります。

 

\遺品整理の料金相場/

間取り

(目安)

作業時間

(目安)

料金

(相場)

1K

1時間

¥29,000〜¥87,000

1DK

2時間

¥54,000〜¥162,000

2DK

4時間

¥99,000〜¥297,000

3DK

6時間

¥148,000〜¥444,000

4DK

8時間

¥198,000〜¥594,000

5DK

1日

¥248,000〜¥744,000

 

 

 

 

 

 

ごみ屋敷の状態

 

片付ける住居がごみ屋敷の状態の場合には、費用がかさみ100万円を超える遺品整理になる事があります。

 

理由は単純で『片付けるのが大変』だからです。ごみ屋敷の場合、荒れ果てているとリサイクル出来る不用品も限りが出てきますので、処分になる不用品も多くなりこれも1つの原因です。

 

積み上げられた量にもよりますが、一般的な遺品整理の料金の2倍から3倍の費用が必要となります。

 

\100万円超えの当社の実例/

 

お会計 ¥1,099,400

 

マンションの1室でのごみ屋敷清掃の事例です。間取りは4LDKの110平米。全体的に生ごみが多く、背丈から天井まで積み上がっていました。リビング以外の3部屋は侵入出来ない程の遺品の量でした。

間取り 4LDK(110平米)
作業日数 4日間
お会計 ¥1,099,400(税込み)

 

 

 

 

 

 

特殊清掃が必要

 

ご自宅の中が何らかの原因で酷く汚れていて特殊清掃が必要な場合には、費用が合計で100万円を超える可能性があります。

 

遺品整理の業務と特殊清掃の業務は完全に別軸の作業です。特に特殊清掃自体が高額の料金帯の為、合算で合計にすると100万円を超える請求になる事があります。

 

特殊清掃にもいくつか種類があり、血液系や人体液計、ねずみなどの害獣被害住宅などジャンルにより費用が大きく異なります。

 

\特殊清掃が必要なケース/

 

 

 

費用レベル (高い)

 

家の中で動物、ネズミ、テン、ゴキブリやその他の害獣と害虫が遊びまわってしまって荒らしてしまった状態。あるいは人間の物も含む。空き家に多く費用が高額になりやすい。

 

 

\特殊清掃が必要なケース/

 

 

 

費用レベル (普通)

 

お亡くなりになった故人様の発見が遅れてしまった、嘔吐・吐血などにより血痕や人体液が家屋に付着した状態。自殺現場に多い傾向がある。

 

作業の実際の写真になります。これらはあくまで1例ですが、このように通常とはことなる状況がある場合には合計の費用が100万円を超える場合あると思っていいでしょう。

 



100万円が適切か確かめる

 

100万円以上の料金がかかる、とゆう現実を目の当たりにした時に、その詳細と真意を確かめる方法は専門業者でもない限り不可能です。

 

一般の依頼者様がその料金に適切さと真意を確かめて頂く方法は、こちらの記事で知識を深めていただき自己判断をして頂くほかにありません。

 

ここからは、全国的に見た遺品整理の料金相場や、お見積書の見方など業界人だからこそ開設できる部分に焦点を当てて深掘りして解説していきます。

 

 

 

 

遺品整理の料金相場

 

結論から言って、遺品整理の料金相場は1立法メートル約¥12,000〜15,000、トラックで言えば2トン車(8立法)1台で約¥90,000〜¥120,000です。間取り別の料金相場は以下の表を参考にしてください。

 

遺品整理をまともに事業として行っている専門会社であれば、手法もコストも内容もさほど違いはありません。

 

詳しい内容は端折りますが、不法投棄や違法処分でもしていない限りこれ以上の減額は現実的に厳しいのが現状です。間取り別の料金相場は以下で表としてまとめます。

 

\遺品整理の料金相場/

間取り

(目安)

作業時間

(目安)

料金

(相場)

1K

1時間

¥29,000〜¥87,000

1DK

2時間

¥54,000〜¥162,000

2DK

4時間

¥99,000〜¥297,000

3DK

6時間

¥148,000〜¥444,000

4DK

8時間

¥198,000〜¥594,000

5DK

1日

¥248,000〜¥744,000

 

 

 

 

 

 

見積書の見方

 

見積書の項目の見方や費用の相場を知り、適正金額かどうかの判断をしましょう。

 

間取り別料金適用の場合には一式表記の金額表示であったり、立法メートルカウントの場合には人件費とトラックの料金が別途であったり、業者により設定が異なりルールも違います。

 

当たり前に記載されているべき項目と平均費用は存在しますので以下で確認していきましょう。

 

\一般的な項目と平均費用/

人件費 1人工¥12,000〜17,000程度

 

トラック代※2トン 1台¥15,000〜20,000

 

ごみ処分費用 1立法¥8,000〜12,000

 

※一式受けの場合には全部コミコミで合計いくら、の表記が多いです。

 

会社によってルール設定が異なりますので何とも言えませんが、各項目の平均価格としては上記の通りとなりますので、お見積もりを取った場合に照らし合わせて参考にして下さい。

 

 

 

 

100万円越えは悪徳?遺品整理業者の見極め方

 

この記事を執筆している2022年現在、遺品整理の業者は膨大に増えています。もちろん、優良な良い業者も有りますが、そうではない業者、いわゆる悪徳業者も増えているのが残念な現状です。

 

実際の所、当社のように『遺品整理の専門業者』として業を行っている所は実は非常に少なく、運送業者やリフォーム業者、解体業者など色々な専門外の業者が片手間に遺品整理を行っているのが残念な裏側です。

 

そんな場合に、こちらをご覧になっている消費者の方はどのように判断をしていけばいいのか、業界に身を置く者として以下でコツや見極め方を解説していきたいと思います。

 

 

 

 

見積書の在り方

 

ペラペラの伝票で出す社判すら押していない見積りはありえません。お見積書は通常の会社であればひな形がありきちんとしている物です。

 

個人レベルでやっているような事業主に多いのですが、ペラペラ伝票に項目と値段だけ書いてはいどうぞ、みたいなテキトーなお見積りを行っている所はいまだに存在します。

 

 

お見積書とは、本来会社がお仕事を受注させて頂く際の正式な項目書と条件と注意事項が記載された大変重みのある書類です。

 

注意事項に『追加料金の詳細』すら書かれていないペラペラ伝票の見積もりを出してくるような所は悪い事は言いませんのでやめておきましょう。

 

当社とお付き合いのあるきちんとした遺品整理業の同業者様で、ペラペラ伝票のお見積もりをしている所は一社もありません。

 

この現実をしっかりと受け止めて、安いから、とか甘い誘惑で騙されないようにしっかりと見積書の在り方を承知しておきましょう。

 

\見積書の注意点/

ペラペラ伝票の見積もりではないか

 

社印、社判の判子は押してあるか

 

追加料金無しの記載がされているか

 

 

 

 

 

名刺と身なりの確認

 

見積もりや相談をとる際に訪問した担当者の『身なり』『名刺』『対応』など一般的な企業として当たり前の部分に欠けている所が無いか見定めましょう。

 

遺品整理業とは、高額帯のサービス業です。この記事でもテーマになっているように時には100万円を超える受注になる事も少なくありません。

 

 

そんな大掛かりな受注があり、サービス業であり、人様のご自宅の整理をするとすれば、信頼は当たり前の事、企業としてちゃんとしている事は当然です。

 

通常、お見積もりを対応する部署は会社で言えば花形部署の為、あまり雑な対応の所は所詮そのレベルの会社なのでよく考え、検討していきましょう。

 

遺品整理業社
\5つのチェックポイント/

名刺はきちんとしているか

 

身なりはきちんとしているか

 

お見積りはちゃんと見ているか

 

ご案内・説明はきちんとしているか

 

御見積書はペラペラ伝票ではないか

 

これらを重点的に観察していく事により、よほどの酷い業者はそもそもの段階で除外できると思います。

 

 

 

 

ネットで評判を検索

 

気になる遺品整理業者の名前をネットで検索してみましょう。例えば当社であれば 『遺品整理 オラフグループ』こんな感じです。

 

とっても便利な時代になりましたので、気になった会社の評判はネットで検索すれば簡単に知ることが出来ます。

 

人間は、何かのサービスを利用した時に『とても嫌な思い』か『とても嬉しい思い』をした時に誰かに伝えたくなり、口コミを書きます。

 

その為、通常は両極端になりがちなのが口コミの評価ですが、悪徳業者の場合にはこれでもか、とゆうぐらいに圧倒的に悪い口コミが出てきます。

 

 

しかし、近年とても注意が必要で、口コミサイトを使って集客をするインターネット業者が増えてきました。

 

これらのランキングサイトや口コミサイトに有料登録している業者は、実際に悪徳業者だったとしてもお金を払ってランキング1位で★5評価なんて事も見かけます。

 

遺品整理にはとある協会も見かけますが、それも営利目的のただの企業です。お金を払えば、遺品整理業を1度もやったことが無くても資格が取れて優良企業認定なんかも貰えます。

 

ではどんな事を参考にするべきなのか、以下で紹介します。

 

\参考になる口コミ/

グーグルマイビジネス

 

ゴミナビ

 

残念ながらこれぐらいしかありません。

 

しかし、営利目的のネット集客業者が、『口コミ1件¥500で買いませんか』なんてゆう電話も当社へ普通にかかってきますので、あまり口コミや評判に振り回されないように話半分程度にしておくのが無難です。

 

 

 

100万円から費用を下げる為には

 

色々な事を調べて、それでもやっぱり遺品整理に100万円かかるような状況の場合には、依頼をしよう、するしかない、とゆう状況の方も多くいると思います。

 

そんな時に、100万円から少しでも料金を言抑える為に有効活用できるコツを紹介していければと思います。

 

 

 

 

相見積もりをとる

 

相見積もりをとる事で、色々な業者の雰囲気・条件・金額を知ることが出来て参考になります。

1社見積りで100万円を超える見積もりが出ていても、その他の業者は100万円以下で受注してくれる可能性も有りますので有効な手段です。

 

しかし、違法な業者を除いて、通常の遺品整理業者であればそこまで大きな金額の差は生じません。

 

実は問題なのはその他の条件です。

 

作業にかかる日数や、近隣様挨拶の有無、追加料金の事など、これらは業者によって大きく条件が異なりますので注意が必要です。少し以下で紹介していきます。

 

\業者による条件の違い/

追加料金の有無

 

引き取り出来ない物があるか

 

作業日数がかかりすぎる

 

100万円を切る見積もりだったとしても、生ゴミは引取り不可、金庫も不可、消火器も不可、追加料金の可能性も有り、なんてゆう状態であれば意味がありません。

 

100万円を切り。かつ条件が良い優良な業者である事は必須条件ですので、それらを踏まえて検討していきましょう。

 

 

 

 

自分で少し片づける

 

遺品整理の料金は、遺品の量が多ければ多いほど高くなります。

100万円を超える見積もりが出た場合には、自分でやれる所だけ片付けを進めるだけでも費用は下がっていきます。

 

遺品の量が多いと、全ての費用がかかる根本的な原因となっていきます。

 

遺品の量が多ければ人件費が必要となり、遺品の量が多ければトラックが多く必要になり、遺品の量が多ければ処分する料金も上がるなど、全ての理由は遺品の量、と言っても過言ではありません。

 

これらの原因となる遺品の量を、出来るところだけでもいいので自分で片付けて、捨てておくだけでも費用は減少します。簡単なのは以下の様な物でしょう。

 

\自分で出来る遺品整理/

燃えるごみを捨てる

 

小さな粗大ごみを捨てる

 

売れる物は売る

 

これらを重点的に観察していく事により、よほどの酷い業者はそもそもの段階で除外できると思います。

 

 

 

 

 

業者に値下げ条件を聞いてみる

 

こちらは直球勝負の方法ですが、100万円を超える見積もりが出た場合に、そこの業者がお気に入りだったら素直に『値引き交渉』をしてみるのも有効な手段です。

 

遺品整理業者も仕事です。無いよりはあった方が良いのが仕事です。

 

大きくは無理かもしれませんが、100万円を超える遺品整理の様な大口のお客様であれば多少の融通は効くと思って大丈夫です。

 

 

当社でもよくある事ですが、逆に鍵をお預かりして期間に猶予をいただき、お任せプランのようにして大幅な減額を行う場合も有ります。

 

企業により方針が異なりますが、聞くのは無料なのでとにかく聞いてみるだけでも聞いてみましょう。

 

\効果的な値引き交渉/

相見積もり条件を伝える

 

作業期間を自由に設定させる

 

誠心誠意頼み込む

 

遺品整理業者も人間です。遺品整理とは依頼者様とは別の方のご遺品を片付ける事は分かっていますので、同情もしますし情が移る事もあります。

 

お金を払うのはお客様ですし、全然悪い事ではありませんのでとにかく値引き交渉をしてみましょう。



まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

遺品整理とはどんな物であるか、迷ってしまって当然ですし、悲しさ虚しさで手が動かない時も有るかと思います。今日まで私と関わって下さった沢山の方々の声と相談事例を元に執筆させて頂きました。

 

お困りの方の少しでも参考になる事が出来れば幸いです。お時間を頂きありがとうございました。